2020年6月24日水曜日

Animation Focus アニメーションフォーカス 概要

どうもどうも!

最近はポッドキャストをやったりショートフィルムを進めたりでなかなかブログの更新ができていませんでした。

(ポッドキャスト、気になる方はこちらへ!まるちゃんトークというとりとめのないポッドキャストですが、アニメーションのことも度々語っています。)

今回は6回に分けて、Animation Focusというアニメーションのオンラインコースを2020年5月から6月にかけてとってみたのでその内容のシェアです。

とりあえず控えめに言って最高でした!また取りたいー!楽しかったー!

この記事はスクールそのものの概要についてです。そのあと、各クラスの詳細を描いていこうと思います。

スクールのサイトはこちら↓

Animation Focusのサイト


とりあえずまだまだ直すところもあるのですが、最後の週で提出したものを一応載せておきます。


期間としては7週間、授業回数4回、でどの程度までできるか?みたいなところの参考になればと思います!


Animation Focus概要

簡単にまとめるとこういう感じのスクールです。(2020年6月現在)
  • ピクサーのアニメーターさんが教えている
  • 1to1のクラス(一対一のクラス)
  • 週に一度、一時間のクラスが四回、全部で一か月
  • クラスが始まる一週間くらい前に30分程度の事前ミーティングあり
  • 値段は650ドル
  • リグの提供はないので、自分で用意する必要がある
  • ビデオ録画なし
  • 応募はアニメーションリールとともに応募フォームから
  • アニメーションの基礎は知っている人向け
  • 応募後に先生がリールをみてクラスが取れるレベルか判断
  • 授業は英語
  • Facebookグループあり

ではもう少し詳しく。

ピクサーのアニメーターさんが教えている

2020年6月現在で、サイトに紹介されている講師は全員ピクサーのアニメーターのようです。私はPixarでスーパーバイザーも経験しているJude Brownbillさんが先生でした。

JudeさんのVimeo

スーパーバイザーはフィードバックを与えることも主な業務なので、フィードバックを与えるのも上手だなと思いました!ぐんぐんショットが良くなっていくのが楽しかったです。また最近はフィードバックを与える業務も仕事で増えてきたので、フィードバックの建設的な与え方、という視点でも大変学びの多いクラスでした!

一対一のクラス

これがほかのオンラインクラスと違う部分な気がしました。先生一人占めです。なのでとても濃いフィードバックをもらうことができます。あとはオーダーメイドクラス的な側面も強く、自分のやりたいことに寄り添ってくれる形で、結構自由に課題を決めていい、というところがすごくよかったです。

また、私は数人以上いるクラスだと、なかなか質問をしようとしてもできなかったりしてしまうことがあるので、この1対1のクラスというのはとても良かったです。


クラスの頻度、期間

週に一度1時間x4回です。
これは各回の記事でも説明しますが、いろいろあって、3回目と4回目のクラスを延期にしてもらったのですが、その辺、融通が利くのが1対1のクラスのメリットのようにも感じられました。

また多くのオンラインクラスが7回-12回のところが多く、一度の授業時間が2時間から3時間くらいなのを考えると、回数も少なくクラス自体に割かれる時間も少ないので割高に見えるかもしれませんが、何分1対1ですし、内容から見ても費用に見合ったものを得られたと思います。

また、この短くスパッと終わる!というのは、フルタイムで仕事をしていて、しかも2歳の子を子育て中でそこまで時間が取れないという事情の私にとっては逆にありがたかったです。

値段

650USドルでした。時間で割ると高く見えるかもしれませんが、先述の通り、先生を独り占めという面を考えると、高くないと思います、あとは一度に払う値段が12週のクラスだと2000ドル近いスクールもざらにもあるので、一度にかかる値段は少なめなので払いやすいという部分はあります。


リグ

リグが提供されません、大きめのアニメーションスクールだと授業を取ることでRigがついてくることがあるのですが、AnimFocusではRigは自分で用意しなければいけません。ただ、最近は15-20ドルも払えばいい感じのリグを買えるし、フリーでよさげなリグもいっぱいあるので、リグの利用規約さえしっかり読めばそこまでデメリットでもないと思います。私は15ドルで買ったこちらのリグを使いました。





Animation Focusでも低価格で買えるリグを紹介しているページがあります。


ビデオ録画

スクールによっては授業を録画してくれるスクールも多いですが、そういうのはありませんでした。

応募に必要な物

経歴と、なぜクラスを取りたいのか?の簡単なエッセイを英語で提出しないといけません、それから、デモリールが必要です。ここで中級以上のスキルがあると判断されればクラスを取ることができるようです。アプリケーションを送ってから2-3日くらいで返事がきました。

想定されるレベル
中級から上級レベルという風に記載されているので、それくらいのレベルの人向けのようです。それ以外は18歳以上でアニメーションのできるソフトがある事が条件です。レビュー自体はSyncSketchで行いました。

英語の授業
アメリカ拠点のスクールですので、授業は当たり前ですが英語になります。ただ、一対一なので、大人数のクラスよりももしかしたらハードルは低いのかも?とはいえ、やはりフィードバックをしっかり理解するためにも、アニメーション関連の話をしっかりできるくらいの英語力は必要になってくると思います。あと、詳細は別記事に書きますが、オーダーメイドなクラスという感じでもあるので、しっかりと自分のやりたいことを先生に伝えることが重要になってきます。ちなみに、私の先生はイギリス英語でした!(UK出身みたい?)

Facebookグループ
オンラインスクールは受講すると生徒用コミュニティが用意されていることが多いですが、こちらもグループがありました。驚いたのが、人数が30人いないくらいなことで、まだまだ発足したばかりの新しいスクールなんだな、というのは感じました。実際先生も、確かにスクールが有名になったらうれしいけれど、少人数でやってるスクールだし、見つけてくれた人が受講してくれればそれでいいっていう思いもある。でも、友達に進めたりとかしてくれたら、それはもちろんうれしい!という風なことを言っていました。



では実際のクラスの内容についてはこちらのリンクからどうぞ!(更新次第リンク追加をしていきます。)

事前ミーティング
1週目(プランニング・ポーズ)
2週目(ブロッキング1)
3週目(スプライン)
4週目(ファイナルフィードバック)


Animation Focusまとめに戻る

Animation Focus ① 事前ミーティング

事前ミーティング(打ち合わせ)この回のみ30分 4-26-2020 



まず、私は2020年の1月ごろに5月のクラスに申し込む、という結構早い時期に申し込みをしました。4月の後半ごろに連絡が来て、クラスの始まる前に一度、30分の事前ミーティングが設定されました。

Animation Focusは自分のフォーカスしたいことを重点的にやっていいという方針なので、これをやりなさい、という課題が課されるというよりは、この事前ミーティングで自分のリールや、やりたいと思っているアイデアがあればそれを先生に見せて、話し合った上で課題を決定する、という形でした。

まずリールを一緒に見ながら、自分のキャリアゴールなどを話してクラスで何をしたいか話していきました。

私は「今の会社は大好きでクリエイティブだし何も文句はないのだけれど、アニメーションの仕事はジャンルごとにとても違うので、長編映画を経験していないので、将来的にはいつか経験してみたいという思いがある。また、スケジュール的にポリッシュまで手が届かないケースも多く、ポリッシュが弱い気がするので、そこももっとうまくなりたいという思いがある。また今日見せるリールはもう2年以上前に更新したもので、そろそろ更新しなければという思いもあるから、新しくリールに加えられるようなショットをやりたいという気持ちがある。また、正直に自分に何が足りないかも言ってほしい」といったことを伝えました。

その時見せたリールはこちらです。


あとは仕事のゲームリールを作っていたので、それも見せました。見たい方がいればこちら。↓




先生は「ポリッシュができてないっていう風にも見えないと思うけど?リールを見ると、アニメーションのスキルがあるというのは一目でわかる。アニメーションができる人でもアクティングができない人は多い。例えばこのワインのショットは私は好きですよ。何を考えているか、彼女がワインを愛しているというのがアクティングチョイスから伝わってくる。最初のとかはとてもディズニー的ですね、あ、悪いって言ってるわけじゃないのです。例えばピクサーだと正しいアクティングチョイス(演技の選択)ができる人を重宝する、入るときにはブロッキングレベルの人もいたことがある、重要なのはアクティングチョイスをしっかりできる人。だからこのクラスではアクティングがしっかりできるものをやるのがよいのでは?」

といったような返事でした。

アニメーションのスキルはある!と言ってくれたのはすごいうれしかったです!もともと、ピクサーアニメーターの先生ということでアクティング系のショットをやりたいな、と思ってこのクラスを取ったのもあったため、私は先生に同意で、アクティングショットをやろう!という方向性に決まりました。

私は日頃から、やりたいダイアログがあるとフォルダに貯めたりしてるので、そこから4つくらい選んで提案してみました。それに加え、AnimationAidの若杉さんがやっている、エイド宿題というものがあるのですが、その一環として作ったポーズを個人的に気に入っていたのでそういう設定のパントマイムショットでもいいかも?という話をしました。

ちなみにパントマイムショットに提案したのはこちらのポーズです。


「疲れた会社員のお姉さんが、コーヒーが必要だけど疲れすぎてこぼしちゃってあーあ」みたいな流れのパントマイム、いいかな?と思ったのです。

先生はどれも良い!という感じで「あなたが一番やりたいと思うのはどれですか?」と聞いてくれて、

ダイアログのほうがやりたかったので結局ダイアログにしました。

先生「やっぱり、せっかくやるんだから、自分がアニメーションをしたいと思えるものをやるのがいい、あなたがこのセリフを一番やりたいと感じるならそうしましょう。」

アニメーションの勉強方法を調べていると「上達するために必要なやり方」これは大事は大事なんですが、やっぱり楽しくないと続けていけないんですよね。だから「やりたい」「楽しそう」と自分が思えるものをやる、というのはやはり大切なのかな?と思いました。


最終的に選んだダイアログはこちらです。正直育児にフルタイムの仕事もある中で(そうそう、2年前に子供生まれたんですよ!笑)10秒のダイアログを4週間でできる時間の捻出をできるのだろうか、とも思いましたが、選んでみました。


最終的に先生もこのダイアログを気に入り、来週までにはプランニングをしっかりしてくるようにと言われました。そして、できるところまで3Dでもカメラとレイアウトを決定し、いくつかポーズを作ってくるように。と。

因みにこれはUndoneというAmazonPrimeのロトスコープを使ったドラマから引っ張ってきた音声です。基本的に「アニメーションの練習に使う音声はアニメーションから取ってこない方がいい」というのが定石なのですが、これの場合はロトスコープなので例外と判断しました。

因みにUndoneの予告編はこちら、話はそれますがこのドラマ、めっちゃよかったです。おすすめです。


因みに、なんでアニメーション映画等から音声を引っ張ってこない方がいいか?というのは、もうすでにアニメーターが解釈を加えた動きがこの世に存在してしまっているので、それとどうしても比べられてしまうから、リール用にはおすすめではないんですね。自分で練習する分にはいいかもしれませんが、それでも、自分もアニメーションとして出来上がってるものを見てしまっているので、どうしても既に存在するものに引っ張られがちです。

ロトスコープの場合は動きという面では、ほぼ実写に近いので、使っても大丈夫かな?という判断をくだしました。先生もそこは同意のようでした。

アニメーションの練習用サウンドクリップ選びの際に気を付けることは前に記事にしていますので、そちらも参考にしてみてください↓



決まったプラン

さて、先生と30分話、全四回のクラスでやっていくことが決まりました!

Week1 Blocking
Week2 2nd Pass Blocking
Week3 IP(In Progress)
Week4 Final Notes

という流れになるだろうとのことでした。

事前ミーティングからとてもワクワクしました!

では、次回はプランニング回です!

2020年6月15日月曜日

Animation Focus レポート記事 まとめ

2020年4月末月から6月にかけてAnimation Focusというオンラインスクールを受講しました。
そのレポート記事です。

概要と事前ミーティング、4回のクラス。全6記事に分けたものをここにまとめておきます。

また番外編として、子育てしつつフルタイムで仕事しつつこのクラスを取ったことに対する感想記事もここにまとめておきます。


スクール概要

事前ミーティング (打ち合わせ)この回のみ30分 4-26-2020 

第一回目 Week1 (プランニング)5-3-2020

第二回目 Week2 (ブロッキング)5-10-2020

第三回目 Week3 (スプライン)5-24-2020

第四回目 Week4 (ポリッシュ)6-14-2020



また、私のやってるポッドキャスト「まるちゃんトーク」でもアニメーションクラスについて話しています。(ポッドキャストはApplePodcastやSpotifyでも聞けます。)


S2:E20【アニメーション3/質問】オンラインスクールと惚気ながらの両立!

2020年6月14日日曜日

レイアウト

さてさて、


の記事で上げた項目を全部記事にしないままなんかもう5年くらいたっていますね。
ここ数年更新ができていませんが、ブログを捨てたわけではありませんよ笑。

最近は仕事でレイアウトをやることがすごい多いのでこちらのレイアウトの記事を更新しようと思い立ちました。アニメーターの人ではレイアウトをやる人も結構多いのではないでしょうか?

レイアウトとは?

「レイアウト」という言葉自体は、日本語の中でもいろいろな業界や場面で使われる言葉です。ここでは当たり前ですが3DアニメーションとかCGの世界においてのレイアウトの説明をしていきます。

とはいえ、3Dアニメーション以外でも、色々な場面で使いますよね!レイアウトという言葉は。

しかし、言葉の説明からするのが好きな私なので、英単語の説明からします笑。

まず英語でもそのままLayoutといいますね(というかまあ、英語から来ている。)

英単語では lay out と動詞で使うと「並べてみる」という意味もあり、名詞としての layout を調べてみると
the way in which the parts of something are arranged or laid out.(何かの一部の並べ方とか編集され方)

というのが出てきます。ふむ、、、わかるようなわからんような。

とはいえ、カタカナの横文字が出てきてわからないときは、語源である元の意味を知るとぐっとわかりやすくなります。

3Dアニメーションの世界においては

ストーリーボードや絵コンテがあればそれを、なければ台本などの状態のものを、3D空間でカメラやキャラクターを配置し、アニメーションのできる準備をする段階と考えてもらうとよいかもしれません。

良い例としてこちらのモンスターズユニバーシティのストーリーボードから完成までを段階的に見せている動画を見てみましょう。






Layoutが12秒あたりから始まりますが、レイアウトは通常こんな感じの状態です。キャラクターが画面上のどの辺にいるか?などが分かるよう簡単なポーズがついていたりしますが、簡易的なもので「良いポーズ」とかはとりあえず忘れて、カメラワークとカットのつながり、大まかなタイミングなどを決めていきます。

アニメーションに入ってしまう前に、しっかりカメラワークを決め込んでおかないと、直すのに二度手間になってしまったりしますので重要な段階です。(アニメーターがカメラを少し後で調整ということはいくらでもあるのですが、全体的にはここでしっかり決めておくことが多いです。)

レイアウト作成の流れ


1.必要なものを集める
台本なり絵コンテなりを読んで、必要なものを把握したら、3Dプログラム内に必要なものをかき集めます。(私は大体MAYAなのでMayaですが、プロセス的にはどれも似た感じだと思います。)

ーカメラ
ー背景
ーキャラクター
ープロップ(小道具)
ー音声があるなら音声

個人制作だと自分で用意しないといけないものも多いかもしれませんが、スタジオ等の場合大体、カメラはこれを使ってくれ、キャラクターはこれを、小道具はここから、といった感じに大体のパイプラインができているところが多いです。

小さめのスタジオだと手動でやらないといけないところも多いとは思いますが、スタジオによっては「ポチっとな」でいろいろな必要なものをシーン内に集めてくれるようなスクリプトがある場合もありますが、そういうのがあると時短になります。

背景は、適当に簡易背景を置いておいて、アニメーションが出来上がってからSet Dressingといってセットをきれいにしていく形もあれば、最初に背景がもう出来上がっているのでそれを読み込んでほしい、という形など、業界やスタジオによって様々です。それぞれのパイプラインのやり方に合わせてやりましょう。

2.レイアウトを作る!

実際にキャラクターやカメラを配置して、欲しいレイアウトを作っていきます。カット(ショット)ごとにシーンファイルが分かれているスタジオもあれば、長めのシークエンスを1つのシーン内に収めているスタジオなど、様々です。どちらにしろ、レイアウトを作るときはカットとカットのつながりが大事になってきますので、その辺は意識するといいと思います。

実際にレイアウトを作り出してみると、

「あれ?ストーリーボードではコップを持っていたけど、コップのモデルって出来てますか?」→「あ!やばい!無いや作らないと!」

「キャラクターのセリフがまだ最終版ではないけどどうしますか?」→「プロの声優さんの音声が上がるまでまだあるから、とりあえずカメラワークだけしっかりやって、後で微調整しよう!」

「ここモブキャラが3人いますが、リグ出来てますか?」→「あ、これは○○のリグを使っておいてください、あとで差し替えます。」

などなど、いろいろな疑問が出てくると思うのでそういうのも作りながら解消していくとよいと思います!

レイアウトは誰がやる?

アニメーターの仕事は基本アニメーションをつけることなのですが、スタジオの規模によってはアニメーターがレイアウトを担当することも少なくはありません。
大きいスタジオによってはレイアウトを専門にやる人を雇ってるところも多いです。

またThe Third Floorという会社のように、3Dプレビズ(3Dストーリーボードのようなもの)を専門に扱う会社もあります。

冒頭で言った通り、私も現在、レイアウトの仕事が多めになっています。(私の会社はゲーム会社なのですが、アニメーターがインゲームからシネマティクス、レイアウト作りまでいろいろと担当します。)

レイアウトは私は弱いところなのでもう少し勉強しないとです笑

レイアウトに重要な事とは?

画面構成
ほんとに重要な事がいろいろあるのですが、やはり映画の画面構成についての知識はたくさんあればあるほど良いと思います。

例えば、ステージング の記事で書いたような画面構成についての知識事を把握しているとレイアウト作業をやるうえでとても役に立ちます。

ソニーでアニメーターをしている若杉さんのユーチューブ動画でも少しレイアウトの基礎知識について触れていてよいですね!

若杉さんのレイアウトについてのYoutube

フォーカルポイントやEyeTrace




フォーカルポイントについてのAnitoon記事

ヨーヘイさんのこのブログのFocal Pointというのはとても大事なのですが、なかでも、カットが切り替わるときのFocal Pointを維持するというのがとても大事です。EyeTrace(アイトレース)と英語では言ったりするのですが。観客がどこを見てるか?という視線誘導の話は静止画ではよくされる話ですが、アニメーションは動画です、なので、カットが切り替わる瞬間に観客がどこを見ているか?というのも気を付けなければいけない部分なんですね。


最初に挙げたモンスターズユニバーシティの動画もそこを気を付けつつもう一度見てみると、EyeTraceがしっかり考えられて作られているのが分かると思います。

皆さんも次に映画を見るとき、カットが切り替わる瞬間のEyeTraceに気を付けてみてみると面白いですよ!

カメラの知識

またカメラの知識についてもしっかり把握しているとよいです。

3Dでは現実のカメラを模したカメラを配置できるので、そこで実際にFocal Length(画角)なども設定できるので、現実のカメラワークについての知識があるとレイアウトもやりやすくなります。

カメラワークについてもしっかり知っておくのがよいです。ドリー、パン、ズーム、などなど、違いは分かりますか?こういう言葉もしっかり知っておかないと、レイアウトのフィードバック時の意思疎通が取りにくくなるので、こういうことに精通しているというのも、必要になってきます。

中にはそういうトリックを使ったVertigo Shot(Dolly Zoom shot)と呼ばれるものもありますので、調べてみると面白いです。

カメラワークについてはまたいつか別で記事にしてもいいかもしれません。

日本のアニメのレイアウト

最後に少し、日本のアニメでのレイアウトについて触れたいと思います。私の書いてるのは主にアメリカの大学と業界で学んだことが多いので、そっち方面に振り切ってる感じなのですが。日本のアニメのレイアウトはかなりスタイルが確立されていて。英語圏のスタジオでもすっごい大人気です!よくレイアウトをやってると、アニメのこんな感じのあれかっこいいよね!と同僚アニメーターからGIFが送られてきて、みんなでアニメを見ては研究。。なんていう事もしばしば。

日本のアニメのレイアウト手法についてはまだまだ勉強をしないといけない部分なので、頑張っていきたいです。

おわりに

と、レイアウトというのがどういうものかの簡単な説明でした!

最近は若杉さんのサイトにいい情報が詰まっているので自分でブログを更新しなくなったのもあります、が、やっぱり自分の言葉で学んだことを発信していくのはいいことですね!


ただ、レイアウトもアニメーションと一緒で観察がすごい大事です。お気に入りの作品を見ながら、なぜそのレイアウトが素敵なのか?かっこいいのか?自分で研究してみるといいと思います!


では、ハッピーアニメーション!