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2020年11月7日土曜日

【The Illusion of Life Study】実写リファレンスの話

【The Illusion of Life Study】

せっかく日本語と英語版両方のThe Illusion of Life(命を吹き込む魔法)をもっておりますので、その中から一説を紹介するシリーズを時々やろうかと思います。適当に開いたページから抜粋してこうと思います。

今日は実写のリファレンスを使うことについての一説です。

英語版

We were amazed at what we saw. The human form in movement displayed far more overall activity than anyone had supposed. It was not just chest working against hips, or the backbone bending around, it was the very bulk of the body pulling in, pushing out, stretching, protruding. here were living examples of the "squash and stretch" principles that only had been theories before. And here was the "follow through" and the "overlapping action," the changing shapes, the tensions and the counter tensions, the weight shown in the "timing," and the "exaggeration" --- unbelievable exaggeration. We thought we had been drawing broad action, but here were examples surpassing anything we had done. Our eyes simply are not quick enough to detect the whole gamut of movement in the human figure. 

13. The Uses of Live Action in Drawing Human and Animals: P321

日本語版

私たちは驚いた。動いている人物は、想像以上に体全体を使っていた。胸と尻だけが動くのではなく、あるいは、背骨だけが曲がるのではなく、全身で引いたり、押したり、伸びたり、突き出したりしていた。以前は理論に過ぎなかった「潰しと伸ばし(スクアッシュ&ストレッチ)」の原則の、生きた見本だった。ここには「フォロースルー」、「オーバーラッピング・アクション」、形の変化、緊張と弛緩、「タイミング」に表れる重さ、信じがたいほどの「誇張」があった。私たちはアクションを誇張して描いていたつもりだったが、ここにはそれを上回る例があった。人間の目では、人の動きの形すべてを見極めることはできないのだ。

第13章:人物や動物を描く時の実写の活用法: P325

「感想」
ディズニースタジオではもともと実写リファレンスを研究する際、実写をロトスコープでトレースするという方法で研究をしていたのですが。ある時アニメーション紙のサイズで実写を1フレームずつプリントして、それをパラパラすることでリファレンスにするという方式に変えたようです。その際に実写をコマ送り(今みたいにコンピューターがないので手でパラパラ)することで得られる情報量の多さに驚いたという経緯をつづった部分のようです。

現在はiPhoneで手軽にリファレンスを撮影してパソコンで簡単にコマ送りできちゃう。。便利な世の中になったことにアニメーターは感謝ですね笑

因みにこの後に「単なる実写のコピー」を単にしてしまうとアニメーションがあまり良くないという事も述べられていますので、実写リファレンスの使い方は気をつけましょう!

2015年11月12日木曜日

Illusion Of Lifeは本当にバイブルである

このブログで何度も出てくる

ディズニーの
Illusion Of Lifeという本。

一般的にアニメーションのバイブル。と言われているのですが。ここ数年で、なぜこれがアニメーションのバイブルと言われているか、私の中での認識が改まってきています。

まあ、そんなん知ってたよ当たり前だよと思う人もいるかもしれないですが最近。

あーこりゃほんとにバイブルだわ。と思った事

というのも、よく「○○のバイブル!」といえば、もう基本中の基本!必須のアイテム!

みたいに言われますが。

ただ単に基本中の基本というわけでも、持ってればいいというわけでも。ないんですね。Illusion of Lifeは

まずバイブルって聖書の事なんですけど。キリスト教で聖書って言ったら、人生に必要なモラルとか、教訓とかそういうのであふれているわけですよ。

で、何か困難とかにぶち当たったら、聖書の一節でこうあります。みたいなのを引用して、そこのストーリーや書いてあることをベースにモラルだの、何かだのを学んだりするんですね。

(もちろん私はキリスト教じゃないので、細かくはわかりませんが。)


で、何かあるたびに聖書を開いて読んで、悟りがあったり、人生について学んだりと。

聖書ってそういうものじゃないですか。(一応ゴスペルクワイアに大学の時入ってたので、キリスト教でもないのに協会にお邪魔して歌ったりしてたので、周りから聞いた感じ。)

で、

Illusion of Lifeはまさにアニメーションにおけるその役割を担っててマジで聖書なんですよ。アニメーションをやる人にとっての。

内容がとても、哲学的というか、アニメーションにおける単なる技術だけを書いてあるだけではなく。アニメーションをやるうえでの、心構えだとか、考え方だとかそういうことがたくさん書いてあるんです。

しかも、また、ディズニースタジオ内で実際にあった例なんかも交えて語られるものだから、それこそほんと聖書のストーリーのアニメーションバージョンみたいな感じなんですよね。

で、アニメーターとして成長すればするほどどんどん、Illusion of Lifeに書かれている言葉が、しっくりきたり、新たな発見があったり。

真面目にバイブルなんですよ。

そういう意味で

アニメーターズサバイバルキットの方は本当にサバイバルキットなんですね。

「キャラクターを動かすうえでとりあえずこれだけは知っておけ!」という技術中心の本。

ただ、アニメーターとして、演技だったり、命をキャラクターに与える。良いストーリーとは、アピールのあるキャラクターとは、といったことを考えた場合、Illusion of Lifeを開くんですね。

まあそういう意味でも本当、

アニメーションのバイブル。

という言葉もただのうたい文句ではないということです。


というちょっとした雑記でした。