2015年1月25日日曜日

大塚康生さんと日本のアニメ史とディズニーと

先日日本の2Dアニメーターの友人とスカイプを通してアニメーション談義を繰り広げていたところ。

大塚康生さんって知ってる?といわれ、聞いたことある!となり。
顔を見たら!ああー知ってる知ってる!となりましたが、そこまで調べまくったことはなかったので、色々と調べていました。教える内容が動きを重視したもので、なんだか私がアメリカで学んだ事とも似てるなあー。何て思っていたところ、

他の3Dアニメーターが

こんな教材がありますよ!


と教えてくれました。上記のリンク先に「アニメーター教育用 公開教材」
というセクションに大塚さんの教育用のPDFが沢山あるのですが。

おお、フムフム、納得納得、という内容何だけど、どうも、デジャブ感が強すぎる。

12の原則ではなく、28だし。その他もなんか覚えが。

と読み進めていくと。

フランク、オーリーの講義より。。。

フランクトーマスとオーリージョンストンのことです!ディズニーのナインオールドメンの二人ですね!

つまりフランクやオーリーの講義を聞きそれのメモをとり、記録として残し、他のアニメーターと共有していたということ!

ほうほう!とさらに読み進めていくと。


「ウォルトスタンチフィールド」の名前が!

そこまで見て思い出しました。
ウォルトスタンチフィールドはアニメーターでありましたが、教育熱心な方で。とても学びやすい教材を多く作り、ディズニーの中での社内教育に使いました。

特にアニメーション28の原則なんかはウォルトスタンチフィールドがディズニーで教鞭をとっていたときに社内教育用に使っていた教材なのです。

そして、ウォルトスタンチフィールドの死後、この教材はDrawn To Life (リンク先は1巻(緑色)2巻は青いです。)という二冊に分かれた分厚い本となり出版され多くのアニメーターに読まれるようになるのですが。


私はこれが出版されたときを覚えていますが2009年なのです。

で、大塚康生さんのPDF、これ2006年って書いてありました!

ディズニー社内で使われてた教材がアメリカで一般に向け出版される3年も前に日本のアニメーターはこの情報にアクセスできていたんですね!凄いなあ。


ちなみに上記の28原則のPDFでは、図解等は省いてあるといっていますが、つまりDrawn to lifeを買えば図解が見れるということです。

ということでちょっとびっくりしたーということでした!


因みに、このウォルトスタンチフィールドのDrawn to lifeはアニメーションをやるならお勧め本です。現在英語のみだと思いますが。絵もたっぷりなので、良い本です。


大塚さんのドキュメンタリーも見て思いましたが。大塚さんは教育者としてもものすごく優れているんですね!むしろ今までしっかりと知らなかったのが恥ずかしい。。。


ウィキペディアなんかも見ていると、1980年代にはアメリカのテレビ作品の製作をてつだったり、リトルニモなんかはアメリカでアニメ史をやると必ずみるし。

なんというか面白いですね。日本のアニメの歴史というのをもうちょっと調べてみたいなーと思った日でした。

私は短大時代にHistory of Animationというアニメーションの歴史。というのを取りました。たぶんアメリカでアニメーションやると高い確率でそういうアニメーションの歴史のようなものも学ぶのではないか、と個人的には思っているのですが。

日本ではどうなのでしょう?

当時私がアメリカに行こうと思った理由も、4年制大学でアニメーションを専攻しようとした場合、いける選択肢が狭すぎる。もっとどこでも、映画やアニメーションを大学の授業で(それこそ、法学部、経済学部、と同じノリで)学んでいるところで学びたい。と思ったのがアメリカ留学のきっかけの一つでもありました。

それから、数年後には、日本でもアニメーション学部がどこどこの大学にできた等という話をポツリポツリと聞きだしたりもしました。

なので、今はもっと変わっているのでしょうか?大学でアニメ専攻するなら、日本アニメ史、必修。海外アニメ史、フランスアニメ史、ストップモーション史とか色々わけて、選択にしたっていいくらい面白いものだと思います。確かにこういうものは、即戦力を養うにはいらないのかもしれませんが、その学生ががやがてプロになり、アニメーションの将来というものを考えたときこういう知識があるのとないのとではその文化に対する、経緯や、思いいれ、守ろうとする心、後の世代の教育に対する意識、なんかが違ってくるのではないかなあ?と少し思いました。


ともあれ、アニメーションの歴史を良く学び今につなげるっていうのは大事ではないかなあ。とちょっと思った昨夜でした。



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