2014年12月28日日曜日

Slow in & Slow Out (スローインとスローアウト)

それでは、

Slow In(スローイン)と Slow Out(スローアウト)についてです。

イーズイン、イーズアウトとも言われたりします。
日本のアニメ業界ではたぶん タメツメと呼ばれているものではないでしょうか!

取り合えず。

スローイン(イーズイン)=だんだん遅くなる
スローアウト(イーズアウト)=だんだん早くなる

と思っておけばいいと思います!

スペーシングという用語を使って説明するなら

スローイン=だんだんとスペーシングが狭くなる
スローアウト=だんだんとスペーシングが広くなる

ということです。

何かが加速しだすときはだんだんと早くなったり、また止まるときにはだんだんと遅くなるといった物理的な動きの基礎ですね。

たとえば振り子の動きで全くスローイン、スローアウトをしていないと


こういう動きになります。英語だとEven(均等)な動きとよく言いますがそう、均等な動きで機械的ですね。

これに両端にスローイン、アウトをつけるともうちょっと振り子らしい動きになります




端っこで遅くなって真ん中は加速して早くなっています。

ではもう少しこんな動きをする振り子はないと思いますがスローインスローアウトの見本ということで見ていきましょう。

次の動画はスローインのみですね、早いところからだんだんと遅くなって停止します



次の動画はスローアウトのみです。さっきと逆で遅いところからだんだんと早くなります。




じゃあもう1パターン。早く始まって真ん中で遅くなりまた加速するというパターン。



↑変な動きですね、振り子としては。
でも、実際にこういうトップでスローインスローアウトするパターンもあります。何回かお話しているバウンシングボールとか上に何か物を投げてまた落ちてくる動きなどがそうですね。
(↓画像クリックで動画へ)


↑このように、頂点に上っていくにつれてスローインし、またスローアウトしながら落ちてきます。今見るとちょっとEven気味なスペーシングですね。もっと誇張してもいいかもしれないですが。でも、少しずつフレームとフレームの間のスペーシングが狭くなっているのがわかると思います。


というわけで、スローイン、スローアウトの概念でした。こうして動きにスローアウトスローインを入れることによってより現実に近い動きやもっとダイナミックな動きを作ることができるのです。



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